青木大乗(1891–1979)は、大阪に生まれた日本画家です。本名は精一郎。若い頃には関西美術院で洋画を学び、のちに京都絵画専門学校で日本画を修めました。一時は洋画家として活動しましたが、やがて日本画へと軸足を移し、1937年には結城素明、川崎小虎らと大日美術院を創立しています。洋画と日本画の双方を学んだ経験を生かし、写実を大切にしながら、静物や魚、自然などを落ち着いた色調で描く独自の画風を築きました。

青木大乗の作品を見ていると、対象を細部まで描き込むだけではなく、そのものが持つ静かな存在感まで捉えようとする眼差しを感じます。とりわけ魚や静物を描いた作品には、写実的でありながら画面全体に深い静けさが漂い、じっと見ているほど色や形の奥から生命感が立ち上がってくるようです。 私には、華やかな演出に頼らず、身近なものを丁寧に見つめることで奥行きのある世界を作り出したところに、青木大乗ならではの魅力があるように感じられます。

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青木大乗

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